「第2回マジックフォーラムTOKYO」感想集

2026年9月21日(月・祝)に江戸東京博物館小ホールで開催された「第2回マジックフォーラムTOKYO」に参加されたみなさまからたくさんのご感想が寄せられました。
Web公開の承諾を得た方々の感想を以下にご紹介します。

【1~5】  【6~8】
(敬称略)

(1)N.Y. 60代男性

9/21(月)は台風の中、素晴らしい会を開催して頂きましてありがとうございました。

私も、近年子ども達(主に小学生)にマジックを披露する機会が増えましたので、とても参考になりました。

河合先生のレクチャーは実演もして頂きとても実践的でした。頂戴した「子どもとマジック」の冊子を拝見しながら、演技の内容を思い出しています。

藤城さんの「10人のゴースト」には、慣れ親しんだマジックが素晴らしい絵本になったことに心から感動しました。本当に素敵なお話でした!

次回以降の作品も是非拝見したいと思います。

門間さんからは様々な気付きを頂きました。不登校の生徒さんがマジックを教わって、一歩を踏み出すきっかけになったエピソードはとても印象的でした。お別れ会で、3本ロープのマジックに込めたメッセージも心に深く残りました。

パネルディスカッションは、パネラーの皆さまの実体験を興味深く伺いました。

渋谷さんの、「紙玉投げ」では、舞台に上がらなかった子ども達と演者が秘密を共有する仲間になることで会場全体を巻き込む、というご指摘は大変に参考になりました。

(中村さんが最後に話された、「大学のマジックサークルの同期のメンバーでマジックを続けているのは私1人。」には、自らの経験も含めて思わず頷いてしまいました(笑))。

台風の中でしたが、おかげさまで期待した以上の素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

ご関係者の皆さま方のご尽力に心より感謝申し上げます。

次回以降もまた素晴らしい催しに参加させて頂けることを願っております。

(2)古屋忠夫(鎌倉マジシャンズクラブ)

子供相手の演技はとても難しいとは本当に思います。

 実は先日地元の敬老会に参加しました。

道具を何も用意しないで参加しましたが、私がマジックを演じることを皆さん知っているのでリクエストがありました。

 手の平からお金を出現させる演技だけを披露させて頂きました。これだけでも結構受けました。

最近は子供相手の機会が減っておりますが、私の場合は今後は老人向けのマジックを極めたいと考えております。

 今後ともよろしくお願いいたします。

(3)宮本 直樹(マジック愛好家)

この度は、非常に有意義なフォーラムを企画・開催いただき、ありがとうございました。
非常に充実した時間を過ごすことができました。

私は、普段から小学校や保育園などでマジックをする機会があり、特に小さな子どもたちにマジックを見せることが多いため、河合先生の「子どもが喜ぶ見せ方」についてのお話は大変参考になりました。

特に、講演だけではなく、実際に演じられている様子を見ることができた点がとても良かったです。
子どもの反応をどのように待つのか、どのようなリアクションがあれば「ウケている」と判断できるのかといった点について、具体的な事例や写真を交えて説明いただいたことで、実際に自分が子どもたちの前で演じる際のイメージを持つことができました。

また、お土産マジックも楽しいものをいただき、ありがとうございました。
中でも「くだもの当てカード」は、自宅で少し大きめのサイズにして早速自作し、活用しています。
私はデイサービスでお年寄りの方にマジックをする機会もあります。先日、そこで「くだもの当てカード」を演じてみたところ、普段行っているカードマジックやコインマジックよりも反応が良く、演じているこちらが驚くほどでした。
このような、実際の演技にすぐ活用できるものをお土産としていただけたことも、とても嬉しく思います。

ぜひ今後も、さまざまなテーマでこのようなフォーラムを開催していただければ幸いです。

さて、ここからは少し話が変わりますが、マジック業界の発展に大いにご尽力されている皆様に対して、私が日頃から感じていることがございます。
今後の取り組みを考える際の一つの意見として、以下の2点についてお伝えさせていただければと思います。

①マジックを始める「裾野」の広げ方について
現在、マジックを始めたいと思った人が、マジッククラブなどに所属する以外に、気軽にマジックに触れたり、始めたりできる機会がまだ少ないのではないかと感じています。
私は以前、松戸市に住んでいた際に柏マジッククラブに在籍し、渋谷先生にご指導いただいておりました。
その後、東京都に転居したことをきっかけにクラブを退会したのですが、転居先ではマジックのコミュニティに出会う機会がほとんどなく、趣味としてマジックをしている方にお会いすることもありませんでした。

昨年、地域でマジッククラブを立ち上げ、主に小学生を対象にマジックを教えています。
その中で、「マジックに興味はあるけれど、どうやって始めればいいのか分からない」という子どもがいることに気付きました。
マジックそのものに興味を持つ人は少なくない一方で、「興味を持った後、どこで、誰から、どのように始めればよいのか」という入口が、まだ十分に用意されていないのではないかと感じています。

マジックという趣味をより多くの人に知ってもらい、興味を持った人が気軽に始められるような仕組みづくりが、今後さらに重要になってくるのではないかと思っています。

②生成AIとマジックとの向き合い方について
もう一つは、生成AI技術を、マジックの普及や学習にどのように活用していくかという点です。私自身、最近、洋書や外国語DVDを生成AIを使って翻訳し、マジックの勉強に活用しています。
洋書であれば、スマートフォンでページをPDF化し、Gemini Notebookなどを利用することで、数日程度で一冊分を翻訳することができます。
しかも、単なる機械翻訳ではなく、非常に読みやすい日本語に整えることができるため、大変便利だと感じています。
また、外国語のDVDについても、音声を自動的に翻訳する仕組みを生成AIを利用して作成し、これまで映像を見るだけでは十分に理解できなかった内容についても、より深く学べるようになりました。

一方で、生成AIが出力する内容には、どうしても誤りや推測が含まれる可能性があります。
AIを便利な学習ツールとして活用する一方で、その内容が正しいのか、誤っているのかを判断できるだけの土台となる知識も必要だと感じています。

そして、その知識を身につけるためには、やはりマジックそのものを正しく学ぶことが重要だと思っています。
私は、マジックを学ぶ上では、今後も書籍による勉強が非常に重要だと考えています。
生成AIによって海外の文献や映像などにアクセスしやすくなったからこそ、「AIをどのように活用するか」だけではなく、「AIの情報を正しく判断するために、どのような知識を身につけるべきか」といった点についても、マジック業界として発信していくことが、これからのマジックの発展につながるのではないかと思っています。

長文となってしまい失礼いたしました。
改めまして、このような素晴らしい機会を企画・開催いただき、本当にありがとうございました。
今後のフォーラムの開催も楽しみにしております。

(4)石田隆信(奇術研究家)

台風で中止になる不安を感じながら大阪から参加しました。開催されていた喜びだけでなく、大きな収穫と感動を得ることができました。

私はコロナ前までは子供相手のサロンマジックを結構演じていました。マニアに対しては意外性と独自性を重視しますが、子供には楽しさと分かりやすさに重点を置き、全く別物として演じています。楽しかったと言われるように改良を加えていました。

河合勝氏の演技の印象は、1980年代のステージでのスマートでカッコよいスライハンドです。河合氏が子供相手にどのような演技をされるのかに興味がありました。演技は映像での紹介程度だと思っていましたが、当日の会場で大人相手に演じて頂いて感動しました。楽しい演目だけでなく、トークや間の取り方まで素晴らしく、子供に戻った感覚で笑いっぱなしでした。とても勉強になりました。

小学生489人へのアンケートで「手品を見ることが大好き」や「好き」が83.8%で、「好き」は低学年ほど多く、「嫌い」は8人だけですが6年生に7人もいた報告が印象的です。大人へ成長する段階で、マジックを楽しむよりも「タネが分からないのがくやしい」とか「騙された」感覚が強くなっているのではないかと思いました。私の個人的な考えです。

藤城亜砂氏の「好きな絵本は繰り返して読まれている」は胸にグッときました。マジックは絵本とは違った点で魅力を発揮できているのかと思ったからです。河合勝氏の演技は、その魅力を十分に発揮されていると思いました。「10人のゴースト」の絵本の朗読は、テンヨー社の素晴らしい商品を可愛い絵を使った絵本のお話にアレンジされた心に響く内容でした。

門間裕史氏の成人の学生へのマジックの指導では、メッセージを込めた指導を心がけている点の素晴らしさを感じました。見せる側も見る側もマジックの価値が高まります。また、若者は群れたがらない点にも触れられ、ChatGPTなどネットが主流の新たな時代の変化を感じました。不登校の生徒に対してのマジックの役割が大きい点を話されていたのも印象的です。

パネルディスカッションでは生のマジックを見る機会が減っている問題を指摘されていました。マジックに興味を持つ大きなきっかけが、初めて見るマジックの衝撃が重要な点も認識できました。そして、各地のマジッククラブの活動が低下傾向にありますが、上記の解決のためにも今後の活躍の重要性を感じました。

(5)鈴木 みゆき(國學院大學 法人特別参事)

過日は素敵なマジックフォーラムに参加させていただき、ありがとうございました。

あいにく卒業生達が全員千葉県のあちこちから集まる予定で、電車が計画運休になってしまいとても残念がっていました。

 今回、幼児から小学生にかけての子ども達へのアプローチがとてもわかりやすく、保育の場で先生達が引き出す子ども達の笑顔が微笑ましかったです。

素敵な機会を作っていただき、ありがとうございました。貴会のますますのご発展を祈念しております。

(6)古谷敏郎(NHKアナウンサー)

★過去にないユニークかつ重要なテーマを取り上げる画期的な機会だったと思う。

★前半のレクチャーでは研究者として

(マジック実演を減らしてでも)

さらに深掘りした考察が知りたかった。

例えば…

①子供たちはロープがシルクに変わるより立ったり倒れたりすることに関心を持つ。それはなぜなのか?

②そもそも子どもと大人の観客の関心や観察力の違いは何か?

★ネットやAIの普及で現代の子どもたちは知識が増え観察眼も鋭くなる一方で、マジックをクイズ・パズルと同様に捉えがちであり、「不思議さを楽しむ」という心の余裕が減っているように思う。

それに対する見解や課題は何か?

最後まで参加できたなら、以上のような質問を差し上げたかったです。たいへん興味深い内容でした。心から感謝いたします。

(事務局注)古谷様はご都合により、質疑応答の前に退席されました。

(7)河合 勝(登壇者)

私が1年前に提案した企画「マジックと子ども」を、このたびMN7が開催し、また記念誌も発行していただきまして、ありがとうございました。

私は1985年からライフワークとして「子どもにマジックを披露する活動」を行っています。その活動が長く継続できたのは、子どもにマジックを披露することが好きだったからです。そして、どうしたら子どもたちを喜ばせられるかを調査し、実践を繰り返し、マジックにトークとダンスと腹話術を加えるという一つの型を創りました。そして「一番面白かったのは、おじさん」を目指しました。

フォーラムでは、スライドや映像を見ながら、調査結果や実践記録を皆さんにお伝えしました。本当は、皆さんを「子どもの心に戻したい」と思ったのですが、会場が暗くて、皆さんが本当に子どもの顔になったのか、分かりませんでした。

これからも「マジックを通して、世界の子どもたちに不思議な夢を贈る活動」を続けていきたいと思っています。

(8)門間裕史(登壇者)

学校の現場とマジックのことを知っている自分だからこそ話せるような内容を率直に
話したいと思いました。
その点では自分の伝えたい事は30分の中で伝えることができたと思います。
ただ、このイベントの対象者は誰だったのかと言う疑問は最後までありました。
これからマジックを始めようと言う人には向いていなかったと思います。

ぺるさんの感想を読んでいると、プロマジシャンの方でも子供相手にマジックをすると言うことに関心を持っている方が多いようなので、テーマとしては悪くないのだと思いました。

以下、もし「マジックと子ども」の第2回目があるとしたらの案です。

(セミナーの対象者をキッズマジックを演じる人と仮定して)

キッズマジックを演じているマジシャンを招く。

そのマジシャンに実際に子どもたちにマジックを演じてもらう。

子どもたちは退席し、残った観客に対して、そのマジシャンが自分の演技を振り返ってその狙いや意図を話す。

(ストレートマジックショップのオンラインレクチャーの中で、林王子さんが実際にそのようなことをやっていました。子ども相手に演じている映像を見ながら、解説をしていました)

質疑応答の際、MN7会友の岡村真衣さんから

「マジックの入り口だけではなく、マジックを続けるためにはどうしたらいいか?」

と言うような質問がありました。

私はその際、

「マジックを見せるなどの人に発表する場があることだと思います。私の場合はそれよりも新しいマジックを『知る』と言うことが好きなので続けてきました」

と答えたのですが、いまひとつ答えになっていない気がしました。

マジックを「続ける」にはどうしたらいいか?

と言う問いも、今後考える必要があると思いました。

また、岡村さんはこんな本『手品師10人に取材してみた あなたの40分をわたしにください!』を出版していて、とても興味深いです。

岡村さんと喋っていて、以下のようなことを言っていました。

出会ったきっかけは覚えている人が多いのですが、続けられているきっかけに目を向ける人は案外少ないんですよね〜。

マジック人生においてどんなターニングポイントがあったのか、それは誰がつくった場だったのか、どんな縁だったのか、そういうこともしっかり記録しておけるといいなと思っています!

当日、私のノートを紹介しました。

その後1人だけフォロワーが増えました。

今後も、このノートがマジックを始めたい人の道標になるように、投稿をして育てていきたいと思います。

また、テンヨーが「テンヨーマジック研究所」と言うサイトを始めていて、その中の鈴木徹さんが書いている記事が、とても実用的なアドバイスだなと思いました。

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